大体、6-7歳になると、体重も大人の半分近くになり、それなりの錠剤もありますので、「錠剤 飲めますか?」 と聞くのですが、ここでとても不思議な現象が起こります。
「飲める?」 と子供に聞くママが多いのです。 6-7歳の子供に、飲めるかどうか聞くという事が信じられません。これまでに飲めていれば、OK ですし、飲んだ事もないようならいきなりやっても無理でしょう。そこを どうして親として判断しないのかがとても不思議です。 子供に聞いても無理ですから、このように聞く場合は、ダメ、飲めない、と判定しますが、いきなり子供に錠剤を渡して、飲みなさい、と言っても子供はどうして良いか判らないでしょう。 気管支に入れば危険です。
こういう場合は、水と錠剤では質感に差がありますので、まずスプーンに半流動体の物、ゼリーとかヨーグルトをすくい、その中に小さく割った錠剤のような物ー例えばグミのようなお菓子や、ラムネのようなお菓子ー を入れて、ゴクンと全部を飲むように練習をするのです。こういうい事は本には書いてありませんので工夫して下さい。
錠剤は、苦い薬を形作って外側をコーティングしてあるので、口の中で水と一緒に含んでいると、外側が剥がれ、中身の苦い薬が出てきてしまいます。 その苦さに懲りると、錠剤は飲めないと言う子も出てきてしまいます。 どんな薬も全ての剤型があるわけでは無いので、何でも飲めるようになる方が有利です。
そういえば、私の母が、粉薬が飲めなくて、いつもオブラートに包んで、目を白黒させて苦労して飲んでいたのを思い出しました。 おかしくて、私が笑うと 「だって飲めないんだもの」 と言って面目無いという顔をしてました。 今では思い出になってしまいましたね。母の場合は、6歳で母親を亡くして、教えてくれる人も居なかったのでかわいそうでした。しっかりした母でしたが、ある年令からは私と親子が逆転したような面もありましたので、懐かしく思い出します。