小児科では、熱が有るか無いか、病的発熱かどうか、と言う事が問題になる事が多いので、熱について書いてみます。
以前にも書きましたが、子供は体温がやや高いので、37.4度までは大丈夫です。 時々、37度でもう発熱と言う方がいますが、それは大人のレベルですね。大人の方は、37度になると、もうかなり具合が悪いと感じる傾向がありますが、これは、平熱が低いからで、年齢が上がるにつれ体温は下がる傾向になりますね。私が子供の頃、お爺ちゃんが真夏でも毛糸のベストなんか着ていたので、不思議に思っていたのですが、体温が低いので寒いと感じたのでしょう。 子供は、 37.4度までは他に問題無く、症状も無ければワクチンもできます。
この体温の問題は、体温計がいろいろ出来て、測り方や、部位により多少の誤差もあることから議論されるようになりました。 いろんな体温計、全て、目安というか、本当の体温を測っているかどうかは多いに疑問です。 本当の体温とは何か、と言う事にもなってしまいますが、私達が、測っているのは、体表の温度ですね。 脇の下で測るのが一般的でしたが、今は、おでこ、首、その他、いろんな所で測ります。全て、目安と思って下さい。 だいたい有るか無いか、高いか低いか、そういった目安的な物と思えば良いと考えられます。
そして、普段と比べて熱が1度以内で、全身状態が良ければ問題無い、とされています。 いろんな症状の中で、パパやママが最も心配するのが熱ですね。 これは数値ではっきりと示されるからと言う事も一つの理由でしょうか。つまり判り易いと言う事だと思います。 これから何回かに分けて、熱の事を書きたいと思います。