熱の話題は一杯あるなー、と感心してしまいますが、熱は有るか無いか判り易いし、体温計で測って数値で認識できるし、診察を受けに来るきっかけになるし、病気が快復してるか悪化してるかの指標にもなるし、質問も多いものですからここにゴチャゴチャ書いてる訳です。
さて、次は座薬と飲むのとどちらが良いか? です。
年齢が小さいお子さんは、選択の余地はありません。 熱が高いと機嫌も悪く、もともと、薬を上手に飲む事は期待できませんので、もう座薬ですね。 ここで大切なのは、座薬にオリーブ湯をしっかり塗る事です。 そうすれば、スルッと入って何の問題もありません。 座薬は最も使いやすい薬です。 日本人は何故か、薬イコール飲む物、という感覚が強いのですが、欧米では、結構座薬も多いそうですよ。
座薬は、効果が出るまでに15分から20分位と言われていますので、溶けて吸収されるまでは、結構短い時間です。 難点は、細かい量の対応ができない事でしょうか。 でも使用料は、段階的に変わるので、大丈夫ですが、年齢が大きくなると 「絶対イヤ」 という子も出てきますね。怒って暴れると無理でしょうね。 それから、座薬を入れると排便してしまうケースもあります。 刺激になってしまうのですね。 これも丁度、直腸にウンチがあるからなので、ウンチが出てしまえば大丈夫なんですが、それでも大変だったら、飲む方が良いかと思います。
飲む方は、シロップ、粉、錠剤何でもありますが、小さい子に錠剤はあり得ませんね。 普通のシロップや粉の薬は 、吸収されるのに30-60分かかるので、座薬より少し遅いですが、効果は全く同じです。 いつも 「上から入れるか、下から入れるかの違いです」 と説明するのですが、効果の程は変わりません。状況に応じて適した物を使えば良いと思います。 後、吐き気が強い時も、座薬の方が安全です。飲んだ後、吐くと、薬を全量吐いたかどうか判りませんので、どれ位追加すべきか迷ってしまいますね。