院長ブログBLOG

保湿の重要性

最近皮膚の保湿が、重要視されています。 女性はもちろん、赤ちゃんでも、新生児期から保湿した方が良いという考えが出てきていますね。 以前は考えられなかったんですが、今は生後すぐから上手に保湿すれば、アトピー性皮膚炎になるのを防げるのではないか? という説も出てきました。 これは未だ、それだけでアトピー性皮膚炎が完全に防げるかどうかは決定できていませんが、そういう考えも出てきています。

アトピー性皮膚炎は、昔は軽症のお子さんが多く、殆ど問題にならなかったのですが、この30年位でしょうか、 どんどん重症のお子さんが増え 、「アトピーの疑いがありますね」 と言うと、ママの皆さんショックで、嘆き悲しむようになってしまいました。  そこで、アトピー性皮膚炎にならないように予防できれば有難いのですが、未だ、アトピー性皮膚炎の成因そのものが解明されていませんので、絶対的な手段はありません。 その中で、有望視されているのが、赤ちゃんの時からの保湿です。

本当にこれだけで、絶対アトピー性皮膚炎にならないかどうかは、未だ医学的な結論は出ていませんが、少なくとも、保湿によって悪影響が無いなら、した方がより良い方向へ行きそうです。 長い間、小児皮膚科医として活躍していらっしゃった先生の講演で、赤ちゃんの皮膚は未完成ですから、しっとり、柔らか、スベスベと言われますが、まだ薄く弱いので保湿が重要と言われていました。

綺麗にして保湿が基本だそうです。

1.暑いお風呂に入れたり、長湯させたりすると角質に含まれている保湿成分が溶け出してしまうのでお風呂は39度、サッと流すだけで充分だそうです。

2.洗う時は泡で優しくそっと。ゴシゴシこするのは禁止、皮膚のバリアーを壊してしまいます。

3.厚着に注意 赤ちゃんは暑がりですし、おむつをしているので厚着にしない事。暑いとと痒くなり、湿疹が悪化してしまいます。 また、汗をかくと、角層がふやけ、細菌も増えあまり良い事は無いそうですよ。 そういえば最近、自分の汗の成分にアレルギーになる事があるという論文も出ました。これは困りますね。 アレルギーでなくても、汗をかくと痒くなったりしますしね。

そんな訳で、赤ちゃんの時から保湿が大切という時代になりました。 市販の物で良いそうです。 長い間使われてきて、安全だと思われる物は、

1.すべすべみるみるベビーローション、(しっとり) 明治 1996年より使用

2.キュレルローション 医薬部外品 花王 2004年より使用

3. ママ&キッズ ベビーミルキーローション (ナチュラルサイエンス) 2007年より使用  だそうです。 もし、このような名詞を書いて宣伝めいていたらすみませんが、一切関係はありません。

そもそも、人間には、乾燥肌としっとり肌、といいますか、カサカサしやすい肌の人とじっとり油ぎった肌の人、 又その中間の人、といろいろありますね。 肌の色も日本人でも、白い人、黒い人、中間の人、といろいろあるのと同じです。 保湿の重要性も肌質によって多少の違いがあるかと思いますが、少なくとも、いつも肌の状態に注意を払い、必要に応じて保湿するのが良いようですよ。

私は乾燥肌で、思春期から殆どニキビはできた事は無く、当時は喜んでいました。 私の親友は、油症と言ってまして、ニキビが無数にできたそうです。 さて長い年月が経ちましたら、私は乾燥肌の所為で絶え間なく保湿が必要になりました。 親友の方は、全く不要、皺無し、お化粧は粉をはたけばお終いです。こういう方は保湿は要らないでしょう。 何事も良い面も悪い面もあるわけですが、 ニキビはほんの4-5年、その後の人生は何十年もあるんだから、しっとり肌の方が良かったと思うのですが、私の乾燥肌は、御先祖様からの様々な遺伝子の組合わせの結果ですからどうにもなりませんね。 乾燥肌の人の保湿は ”ゆりかごから墓場まで” かもしれません。

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