院長ブログBLOG

花粉アレルギーのお話の続き

さて、どうして花粉アレルギーなんかの話を今頃、と思ってたでしょうけど、これには深い訳があるんです。実は、最近多くなってきた果物アレルギーと関係があるからなんです。 最近、メロンやスイカを食べると喉がイガイガすると言うお子さんがみえました。検査して下さい、と言って見えたんですけど、医学的には、メロンやスイカと一緒に花粉の検査が必要なんです。 もっと本当の事をいうと、検査の必要はあまりありません。 メロンやスイカを食べなければ良いだけです。 それが最高の治療と言えるのですが、やほり検査してください、と言う方が多いですね。 そこで、実際に検査をしてもあまりメリットが無い事を説明して、今の段階では症状が強かったら、食べない事が最良の治療である事をお話しています。 これは、小さいお子さんの卵アレルギー等とは違いますよ。 ある程度の年齢になってからアレルギーになった人の話で、花粉アレルギーと果物のアレルギーが一緒になって起きた場合の事です。 さて、その種類は、

カバノキ科   ハンノキ、シラカバ       リンゴ、モモ、メロン

ヒノキ科     スギ、ヒノキ           トマト

イネ科      カモガヤ、オオアワガエリ   メロン、スイカ、キウイ

キク科      ヨモギ               セロリ、ニンジン

ブタクサ              メロン、スイカ

となっています。 うまく打てなくて、判りにくかったらゴメン。 ヨモギ とブタクサ は共にキク科ですが、行が離れてしまいました。 どうしても改行すると、1行開いてしまうんですが対策不明なり。

さて、この表は、このような花粉アレルギーになると、このような果物アレルギーになる方が多いという意味で、必ずこの通りに全員がなる訳ではありません。あくまでもなり易いという話です。

又、大切な事は、食べ物アレルギーの場合、検査 (多くは血液検査) の値と病気や症状の重さは比例しない事が多いと言う事です。 まあ、参考程度という研究者もいます。でも他にあまり有効な手段も無いんですよ。例えば、 私は、カバノキ科の花粉に血液検査は陽性ですがあまり高い値ではありません。 それなのに、リンゴの乗っていた物を取って食べただけで死にそうになりました。 又、メロンは食べても平気です。モモはリンゴより早く症状が出たので危なくてもう20年位食べていません。梨もリンゴより後まで食べられましたが、最後に蕁麻疹が出るようになり、食べられなくなりました。 果物アレルギーの最初の症状は琵琶で、食べて声が出なくなり、喉が変になったので、今はもう琵琶を食べると死ぬと思います。 カモガヤの血液検査も少し陽性でしたが、スイカも大丈夫です、キウイは何となく食べたくない気がするので、多分アレルギーになっているんだろうと思っています。 以前、重い症状の方で、検査データがさほどで無かったので、 「おかしいなー」 と言っていた方がいましたが、そういうものなんです。今の所、食物アレルギーは症状というか現状が優先です。不動産みたいね。

どうして果物アレルギーが増えたか、というと花粉アレルギーが増えたから、ではどうして花粉アレルギーが増えたか、というと諸説有りますが、未だ決定的な事は判らないようです。又、この表を見てお判りのように、ブドウやミカンは花粉アレルギーと関係無いようです。

私の疑問はどうして花粉アレルギーは、雑草の中でもカモガヤとかオオアワガエリなんかが多くて、巷でいくらでも見るもの、例えばクローバーとかレンゲとかタンポポとか、ホトケノザとかは無いんでしょうね? 都会には少なくても、田舎には多いんだから田舎に住んでるとアレルギーになりそうに思いますけど? それとも今は、田舎にもレンゲなんて無いのかしら?そうだったら、ちょっと悲しいです。 昔、クローバーで花の冠を編んで遊んだのに。

花粉の分子構造に依ってアレルギーに有り易いかどうか決まるのかも知れませんね。専門家が研究していると思いますので、もうすぐ判ると思いますけど 嬉しく無い事に、後数十年もしたら日本人の略全員が杉花粉アレルギーになるという説もあります。そうしたら、トマトアレルギーの人も凄く増える事になってしまいますね。 それまでに、花粉の少ない種類の杉に植え替えれば間に合いますが、どうなるか心配です。

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