院長ブログBLOG

子供の遊び方

昔、と言っても昭和の半ばには、子供は外で自由に遊んでいました。 車もそんなに多く無く、道路は土で、タマに車が通ると水たまりにガソリンで虹色の輪が出来たりして、みんなで見入ったものです。 これはモチロン戦後の話ですよ。 私が小さい頃の事です。 兄は、学校から帰ると、ランドセルを放りだして何処かへ遊びに行ってしまい、暗くなるまで帰って来ませんでした。 こういう時代の事、オールウェイズなんとか、 という番組になって TV で放映されてる、と友達が言ってました。

そんな中、子供は集まって、膝を擦りむいたり、小さな切り傷を作ったり、ある時にはタンコブをつくったりして遊んでいましたね。 親もタンコブ位では驚きませんでしたね。それが子供同志の関係、ある意味では人間関係を作るのに役立っていた、との見方があります。 木登りや近所の探検等の自由な遊びの中、子供達は互いに折り合いを付け、ルールを作る方法も学んで行く、とアメリカの研究者は見ています。 互いに学ぶ事も、大切かと思います。 アメリカの公園でも、親の 「もっとゆっくり」 とか、 「ダメ、降りなさい」 という声が多く聞かれるとの事で、何処の国でも親心は同じですね。 大きな危険はモチロンいけませんが、少し膝を擦りむく程度は、許容範囲では無いでしょうか。

息子が小学生の頃、お友達が遊びに来て、近所の 所謂 ”マムシ公園” に遊びに行き 泥んこになって帰ってきたのですが、そのお友達は上品なお宅だったらしく、二度と遊びに来ませんでした。 私は、子供の泥んこ遊びは良いんじゃないか、と思っていたのですが、まずかったようです。 こういう事は個人の自由ですから構わないとおもいますが、この研究者は、子供には、個人差が有り、特に危険を好む子もいるので親はわが子の性格を理解して、危険が大きすぎる場合は注意する必要があるが、転んだり、膝を擦りむいたり、心を傷つけられたり、が一切無いまま育つと未知の物全てに危険を感じて、困難に立ち向かう能力が育ちにくいと考えているようです。 子供にも、ある程度は誰の指図も受けないで自分でやってみる時間が有る方が良いらしいですよ。 しかし、くれぐれも、あまり危険な事はさせないで下さいね。 程度問題では無いでしょうか。

ああ、それからもう一つ。私が子供の頃は、時々、キカンボの男の子なんかが居て、気に入らない事があると、大泣きして道路に転がってわめいてましたが、母親は知らんぷり、ドンドン行ってしまいましたね。 そうすると、子供もつまらなくなって、泣きながら後を追う、というのがお決まりコースでした。 今はこれは危険ですが結構有効ですよ。困ったらやってみて下さい。大騒ぎになったら、危険のない方法で放って置くのが良いようです。

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