一昨日は、木曜日で、他の医療機関の休診が多い為か、少々混みました。 疲れましたが、夜、小さな学会がありましたので、出かけました。 車で行く途中でも、止めようか、とサボリ心が頭をもたげましたが、その会は1年に3回しかない為、元気を出して行ったんですよ。
小児耳鼻科の講演があり、とても役に立ちましたので、行って良かったです。 here well, livinng well という演題で、聴力がいかに大切か、という事を言われました。 ヘレン ケラー という人を知っていますか? 2歳頃、何と、猩紅熱(ショウコウネツ)という溶連菌感染症で失明し、聴力も失ってしまったのです。 この人が、目も見えず、耳も聞こえず、話も出来ず、という状態だった、というのは子供の頃から知っていましたが、 溶連菌感染 が原因だった事は初めて知りました。 今だったら、絶対に有り得ないです。 直ぐ治ります。医学の進歩の恩恵を受けているんだと改めて思いました。
さて、子供のヘレンは、家族が何も教える事が出来ない為、食卓の周りを歩いて、食べたい物を手掴みで食べたりして野良犬のようだったと本で読みました。お金持ちの家だったので、サリバン先生という家庭教師を雇い、その教育のおかげで話せるようになったんですよ。 若いママの皆さんは知らないかもしれませんね。ヘレンは、成長した後、世界中を講演して回り、日本にも来ました。 私の母は、大正生まれですが、ヘレンが日本に来た事を良く覚えていましたよ。 会った訳では無く、広く報道されたのですけど、人の話を聞く時は、軽く唇に手を当てて、唇の動きから言葉を読み取っていたのだと言っていました。
子供の頃、この人の事を本で読んだ時、 最初にサリバン先生が、ヘレンの手に水をかけ、 手のひらに water と字を書いて教えたという場面がとても印象的でした。 さて、この ヘレン ケラー という女性に、「目が見えるようになるのと、耳が聞こえるようになるのとどちらが良いですか」 と聞いた処、 「盲目は人と物を隔てる、 聾は人と人を隔てる」 と言い、耳が聞こえるようになる方が良いという返事だったそうです。 確かに、言葉を聞き、会話をするのは、人と人の コミュニケイション を成り立たせるのにとても重要ですね。
少し、疲れたのでこの続きは又後にします。