今日は、午後から、アレルギーの特殊な学会に行ってきました。 この前の土曜日は疲れてしまって、日本医科大学の学会に行く予定が、ソファに倒れて寝てしまいましたので、 ”今日はどうしても行く” と気合を入れて行ったのです。 演題が、アレルギーに関した物だったというのも一つの理由です。
さて、とても興味のある学会でした。 食物アレルギーのなり方には、食べてアレルギーになるもの、、 吸入してアレルギーになるものがあり、吸入してアレルギーになる物の犯人は花粉です。 つまり、花粉を吸ってアレルギーになるのは、最初は花粉に対してなのです。症状は鼻炎ですね。ところが、そのうちにある種の果物や野菜を食べると具合が悪くなって、今度は口がイガイガしたり、喉が痒くなったりの症状が出るようになってしまうのです。 つまり、食物アレルギーの形になったのです。
本当を言うと、最近は、食べ物のアレルギーは、もう一つの経路、皮膚から(経皮) と言うのも考えられています。食べ物でも、皮膚に付いてアレルギーになるというのですよ。 なかなか、面白く、かつ大変な事ではないですかねー。
さて、この花粉と果物のアレルギーは、含まれているタンパク質の成分に同じ部分があるので、同じ物だと判定されて、反応が起こってしまうからなのです。
1942年に世界で初めて、白樺の花粉アレルギーの人がバラ科の果物にアレルギーになることがあるという論文がでました。 なんと実は、私も全く同じなんですよ。
昔は、果物アレルギーは珍しかったのですが、最近は増えて、珍しくもなんともありません。 その理由は、果物、と言うか植物全体が、環境汚染の為、生体防御タンパクというもともと持っているものを増やしたので、その影響で、アレルギーになりやすいのだそうです。(アレルギーはタンパク質に対してなるのです。)ヤレヤレ、これでは先が思いやられますね。 どんどん増える可能性が高いでしょうね。 私のアレルギーも、環境汚染が一役買っているとは思いませんでした。
白樺の人は、バラ科の果物にアレルギーになりやすいと言われているのですが、果物にはバラ科が圧倒的に多いのです。 リンゴ、ナシ、桃等みんなそうです。 残念! 杉アレルギーの人はトマトのアレルギーになりやすいそうですよ。トマトを食べて口の中がイガイガしたり、喉が痒くなったりしたらご注意下さいね。 今日の話はちょっと難しかったかもしれませんけど、本当はもっともっと難しかったの。 明日は、また違う学会で、東京医科大学に行きます。どんなお話かな? デベソのお話もあったと思います。あっ、デベソって差別語?
3.15