この先生が、ピロリ菌の胃壁への感染が、日本人の胃癌の原因だと発見した人です。 この先生のおかげでどれだけ多くの日本人が癌を免れたことでしょう。凄い数の人が恩恵を受けていると思います。ノーベル賞に輝きました。 今では 「ピロリ」 と言えば、誰でも知っていますが、以前は、日本人に胃癌が多い原因が判らなくて、「お茶漬け」がいけないなんて説もあったんですよ。食生活に原因があると考えたんですね。 でも、この先生のおかげで、日本人の胃癌は減り、 昔から盛んだった胃の手術は激減し、「胃外科」の先生は暇になったそうです。でも、ピロリの名前は知ってるのに、井戸水にピロリがいて感染したんだって、案外知らないね。それから、胃液は塩酸が含まれ、強い酸性 (ph 1-1.4) なんですけど、ピロリはそんな中でも生きて行かれるんですよ。凄い順応力ですね。オマケに言うと、この強い塩酸は一種の殺菌作用だという事です。万一、食べた物が細菌にやられていても (腐っていても) ある程度は大丈夫なように出来ているんですね。感激しますね。 そして、胃壁はこの強い酸に平気なように出来ているんですが、食道の壁は、胃液が逆流するとやられてしまいます。