この処、インフルエンザの検査や治療にたいする考えが変わってきていると思います。以前、小児科では、検査で陽性にならないと薬を処方しませんでした。それは、インフルエンザが薬を飲まなくても別に問題無い、「治る病気」という考えが浸透していたからだと思います。それから、薬と脳症や異常行動との関連も問題でしたから、検査で陽性にならない場合はなかなか処方しなかったのでしょうね。 学会の意見や他の小児科の意見も似たような物でしたが、この処、考えが変わってきているようです。世界中のタミフルという薬の8割を日本人が飲んでいる、という国民性もありますね。 とにかく早く治りたい、これはごもっともで、遅くても良いという方は一人もいませんね。そこで、検査で陽性にならなくても、症状から可能性が高く、家族にインフルエンザの方がいる、というような場合は処方する方向に変わって来ました。これは臨床的な診断というもので全く問題はありませんが、これまでとは少し風向きが変わって来ているように思います。薬を飲むと平均して1.5日程度早く熱が下がりますが、ウィルスは出ますので、規定の日数はお休みして下さいね。