院長ブログBLOG

育児シリーズ

ちょっと、育児について、書く事にします。 間違った概念が広まっているという事なんですが、以前、良い事だと信じられていた事が、研究に依り、もっと良い方向へと変わるのは当然なんですが、改めるのにかなり年数が懸りますので、取り敢えず、今は宜しく無いとされている事を書いてみますね。

1.子供は抱き癖がつくから一人で寝かせる。

これは、1966年に出たスポック博士の育児書に出てから流行ったようです。 外国の映画を見ると、両親の部屋の隣に一部屋あって、そこに寝ているようですが、日本には不向きですね。そんな部屋は無いでしょう。それに、日本では、昔から 川の字 と言って、親の間に子供を寝かせるのが当たり前で、幸せの代名詞です。 抱っこすれば良いと変わりました。 むしろ、抱っこした方が良いと言うべきでしょうか? 親と子の触れ合いが大切と変わりました。 しかし、片時も離さず抱っこするという意味ではありません。 何事も適度に!

2.小さく産んで、大きく育てる。(ミルクで育てる)

昭和30年から40年代では、ミルクで育てる赤ちゃん、が80%以上でした。 この時代は、日本の状態が悪かったからでしょうかね。 ミルクの方が優れている、という考えが広まりました。今は、ミルクの成分も、随分良くなり、研究されていますから、母乳が完璧という信仰も止めて下さいね。 母乳が出る人は母乳で良いし、出が悪い人はミルクで全然構いません。 生後1か月の赤ちゃんでも、完全母乳は40%位です。

そして、小さく産んで、大きく育てると将来肥満になってメタボになり易いと判ってきました。赤ちゃんの時からメタボの心配はちょっと早いようですが、やはり、何事も適度にして下さいね。 母乳に拘って、出ないのにミルクを足さないのは、バカげてるし、ミルクの方が良いというのもバカげています。

3.うつぶせ寝

ヒップアップするとか、足が長くなるとか、また、頭の形が良くなるとか言われましたが、突然死の危険があるため、避けるようになりました。

4.日光浴

これは以前にも書きましたが、外気浴に変わりましたね。しかし、多少の日光は必要ですから適度にお願いします。

そんな訳で、育児も進歩しているのですが、また、違う問題も出てきました。 それは、情報過多です。

育児書、雑誌、テレビ、インターネット等でたくさんの情報があふれているので、振り回されてしまうようです。1番多いのは、食物アレルギーに対する不安でしょうか。 少しの湿疹でも、直ぐ、食物アレルギーを疑う方が多いのですが、本当の食物アレルギーは、もっと重症なアトピーとか、嘔吐や下痢、また酷い蕁麻疹等で、診断は負荷テストが必要だったり、難しい物なんです。 直ぐ決められません。蕁麻疹も、食物による物は10%-30%程という事です。 直ぐ、青身の魚というような単純な物ではありません。(子供の場合重要なのは、卵、牛乳、小麦) 蕁麻疹の場合は負荷テストまでするケースは稀ですが、決め手に欠けるので決定困難です。

いろんな物から知識を得るのは結構ですが、振り回されないで下さいね。何事も適度に、正しい判断力で! 親になるのも楽じゃ無いわね。

 

 

 

 

 

 

 

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