蕁麻疹では、なかなか収まらなくて苦労する事もありますが、多くは重症では無いので抗ヒスタミン剤という薬を出して、同じような物の軟膏を出すくらいです。 よくよく酷い場合は、特殊な薬を処方しますが、殆どの方は、その前に治ります。 蕁麻疹がでると、さあ、検査してください、と言う方が多いのですが、検査はできない事が多いんですよ。 それを判って貰うのに時間がかかりますね。 医学的に ”引き金” という蕁麻疹が出るきっかけが判ると助かるのですが、なかなかハッキリししない方も多いですね。。 それが判ったら楽なんですけど。 わかったら、その引き金を止めるのが最高の治療です。私も、最初、琵琶を食べて声が掠れ、ヒーヒーとなってしまってから、蕁麻疹がなんども出て、”桃を食べると出る” と判るまでに何回も何回も出てしまいました。 当時は未だ、果物アレルギーは少なかったので、果物に注意が向かなかったのです。 さて、蕁麻疹の引き金として知られている物は、 食品や薬のアレルギー、感染、運動、ストレス、寒冷暴露 (冷たい空気に触れたりする事) 掻破 (引っ掻く事) 虫刺され、 花粉、 日光暴露 (日光に当たる事) なんかだそうですが、こんなに沢山では、どれが原因か決めるのは困難ですね。そこで、症状が出たら、その日時、持続時間、発症の環境等を記録すると診断の助けになりますよ。 何回も出たら、これをにらんで、考えるという事ですが、その場合、食品は成分を書いて下さいね。 そして、シャーロックホームズになった気分で考えるんです。 共通の物、あるいは出来事があるかどうかです。
家庭での対応のヒントが出たので書いてみますね。
1. 痒みや不快感の治療には、抗ヒスタミン剤による治療
2.冷たいタオル等で冷やす。 これは保冷剤でも良いですが、濡らしたタオルでくるむと良いです。
3.掻かないように痒み止め軟膏を塗る。引っ掻くと悪化します。
4.お風呂はぬるい温度で10分以内とし、こすらないでそっと抑えるようにして水分を取る。 ここに、とても面白い事が書いてありました。 コロイド状オートミールをお湯に入れると痒みが収まる事がある、ですって。 アメリカでは、オートミールって朝食べる物だと思っていたけどねー。 こういう効果があるって、本当かしらね。
5. 夏は冷房、冬は暖房をして快適な環境にする。
そして、症状が続いたり、再発を繰り返すようなら、医師への受診を、また、症状が悪化したり、呼吸困難や嘔吐等の重い症状が現れた場合は救急を受診する事、と書いてあります。ああ、本当に原因、というか引き金になっている物が判ると助かるんですけどね。 その場合でも、受診して、蕁麻疹が出た場合の薬を常備しておくのは良い事だと思います。
私は、不思議な事に、桃が原因と判ってからは、好きだった桃を食べたいと思わなくなりました。この前、リンゴでアナフィラキシーになり死にそうになってからは、リンゴも食べたいと思わなくなりましたね。 以前、症状が軽かった時は、加熱したリンゴ、、、 アップルパイ 等を食べ、サクサクしたリンゴの食感とかすかに残るリンゴの味を懐かしく思ったのですが、もう 食べたいと思いません。不思議なような、懲り懲りした記憶が生物としてそうさせるのか、よくしたもんだと言うべきか、なんだか妙な気分です。 ちょっと食べてみたいような気もしますが、その直後、イヤイヤ、とんでも無い、という理性の声がしますね。