今日は節分です。 朝の NHK のニュースでやっていましたが、3歳以前のお子さんには、豆を食べさせないで下さいね。 昔から言われていますが、ご存じ無い方も多いようです。 特に食べながら泣いたり笑ったりすると危険性が高くなります。 気管に吸い込んでしまうと厄介で、小さなかけらでも肺炎になると思った方が良いですね。それと、子供の気管支は枝分かれしている角度が鋭角なので、入りやすいから要注意と習いました。むせて出す力も弱いですしね。
とても困るのは、やや大きい物が気管に入って呼吸できなくなる事ですがその場合はもう少し因果関係がハッキリしますので診断も早いかと思います。完全に閉塞すると窒息してしまいますのでこれはもう大変です。そこまで行かなくても、気管支鏡で取るのは大変な事ですから、可哀そうです。以前、豆が気管支に嵌っていて、徐々に水分を吸い、ふやけて気管支鏡で取るのが大変だった、というケースが学会に出ました。もう一つ、ふざけて鼻の孔に入れて、奥に行ってしまいふやけて大変だったというケースも出ましたね、その折、子供は何をするか判らないので、気を付けるように、と言われましたが、これは親御さんへのメッセージでもあります。
笑いながら物を食べていて、せき込んでゼーゼーいうようになり、長い間咳が止まらない、というのが注意すべき症状なのですが、少し時間が経ったりすると、忘れてしまって、気管に吸い込んだ可能性に思い至らない場合もありますよ。 酷い時は、レントゲンを撮ると判りますが、そういう事は避けるのがお利巧だと思います。
江戸時代だったかしら、旅に出た主(誰だか忘れた)が妻に宛てた手紙に 「おせん(娘の名)泣かすな、馬肥やせ」というのがあって、その中に豆を食わすな、という処もあったんだけど、詳細は忘れてしまいました。 まずいわね。 それを習った時、手紙の簡潔さが宜しい、という先生の言葉と豆が危険という知識が新鮮だったんですけど、忘れちゃいました。 小学生の頃だったと思うのでずいぶん前のお話です。