このところ、、発熱の患者さんが多いのですが、何故か、持っていても解熱剤を使わないママが多くて、子供がかわいそうです。 先日は、40度を超えていて、解熱剤も家にあるのに、使わないでいたママがいました。「どうして使わなかったの?」と聞いたら、「どうして良いか判らなかった」という答えでしたが、これはちょっと、マズイですね。 40度を超えていますし、お子さんの具合もかなり悪いし、解熱剤も持っているのに、どうして使わないでそのままなのか不思議です。迷わず使った方が、お子さんのダメージが少ないですよ。
時々、解熱剤を使わないという小児科のドクターがいますが、これは大きな病院の小児科等で、熱の原因が判らなくて、どうしても原因究明が必要な場合とか、限られているので、普通の小児科のレベルでは真似しても無駄です。 体力温存が大切です。原因不明の発熱の場合は、高熱が出た時、血液培養をして菌が検出されるかどうか検査したり、とにかく原因究明に乗り出さないと治療が困難だからで、一般小児科のレベルではまずそんな事はありませんから、安心して使って下さいね。
それから、インフルエンザの場合、解熱剤を使わない方が良い、という宣伝が行き渡ってしまい、使わないママも多いのですが、それは、別の物です。 ポンタール、とか、ボルタレンという強い解熱剤で、そんな物を使う小児科はありません。 30年前でも、小児科医で使う人はいませんでしたね。 ボルタレン等は癌の強い痛みに使ったりするのですよ。子供に、使うなんてあり得ません。世界中、子供には、もっとも安全な解熱剤が決まっていて、それが処方されます。 名前は製薬会社で違うのですが、先進国では、世界中同じ物ですからね。安心して使ってね。只、必要も無いのに使ってはいけませんよ。