このコラムに変な話ばかり書いてると、笑われるから、今度は医学に戻りますね。本当は、沢庵の話は人気があったのですけど、100本というのが、衝撃的だったしね。でも、このコラムを書くようになってから、読んでる方も結構いて、前より、みなさんとの距離が縮まったように感じて嬉しいです。
今度は、 お熱の話です。どうしてかと言うと 、「微熱がでました。」 「何度ですか?」 「37度2分です。」「それは、まだお熱では無く正常範囲です。」
こういう会話が相変わらずしょっちゅうなので、少し知ってほしいのです。特におばoちゃんだと 37度になると、さあ大変、お熱が出た、と言いかねないのですが、それはご自分が冷めてきたからですね。
子供は体温が高めで、歳とともに体温は下がり、歳をとると35度ちょっとになったりします。それは代謝が衰えるからなんですが、まあカッカと燃えていたのが、しずまったとでもいうような物です。 中年になると、よく、昔と同じように食べてるだけなのに太ると言いますよね。それは、消費しないから、つまりガソリンをそれ程燃やさなくなったからなんです。 (これが中年太り) そして、次第に、体温は下がります。
もう一つの原因は、昔の教科書には、37度が正常な体温と明記されていたからなんです。 今はそんな事はありません。 子供の体温にたいする研究もあり、37度4分までは正常となっています。 只、これには個人差があって、日本人でも色が黒めの人から白めの人までバラつきがあるように、体温にもバラつきがありますから、お子さんの体温を時々測ってみて、おおよその目安を知って置いて下さい。それでも、大体37度4分までですよ。
ワクチンも、37度4分まではできると決まっています。 それから、一日の中でも体温は変化し、朝から晩までずっと同じではありません。また、お食事したり、運動したり、大泣きしたりすると5分位上がります。
それから、時々、便秘すると熱が出るという方がいますが、そんなことはありません。 便秘と発熱は無関係です。 また、”疲れたから、熱がでたのでしょうか?” と言う方もいますが、これまた関係無く、疲れても、熱は出ません。疲れると免疫が衰え、病気に罹りやすくはなりますので、その結果、熱が出る事もあるでしょうが、単純に疲れたら熱が出るという事はありません。疲れたら、元気が無くなって、いかにも、マズイ感じになるでしょうから、良く眠らせる事です。回復しますよ。子供に無理させるのは、ホントに無理ってもんでしょ。